大寒 末候

豆知識 「七十二候」


  大寒 末候


鷄始乳(にわとりはじめてとやにつく)

意味・鶏が卵を生み始める

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春を告げる目覚まし時計
春の訪れを感じた鶏が卵を産み始めるころ。「乳」という字は、産むという意味を持っています。「とや」と読ませているのは「鳥屋」。鳥を飼っておく小屋のことです。太古より夜明けを知らせる鶏は、神や悪霊が往来する夜と人間が活動する昼との境目を告げる霊鳥として尊ばれてきました。鶏は本来、冬場に卵を産まず、日照時間が長くなると産み始めるといわれます。夜明けを告げるように、長い冬の終わりと春の到来を伝えてくれます。


今年の節分は2月3日。旧暦の晦日にあたります。昔は、四季の移り目をそれぞれ節分といっていましたが、今は立春の前日だけを節分と呼んでいます。節分には、1年の終わりに豆をまいて鬼を追い払い、そうして福を招き入れます。

二月の異称は如月(きさらぎ)です。衣を更に重ね着をすることから、「衣更着(きさらぎ)」とされますが、草木の芽の張り出す月=「草木張月」、あるいは「萌揺月(きさゆらぎつき)」との説もあります。このいずれも春の到来を告げる言葉です。

節分の日に、柊の一枝を鰯の干物を刺し通して戸口に挿しておく習慣が熊野、志摩の漁村にあります。柊の葉は棘(とげ)ていて、その棘を用いて、鬼が戸口より侵入するときに鬼の眼を刺すというのです。目突き柴、鬼の目刺しなどとも呼ばれるユエンで、鰯を目刺しというのは、ここから来ているといいます。
「鬼の目突き」と異名をもつ柊。魔除けとして庭にも植えられます。